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2011/10/31

「食品スーパー経営者 福島徹」 プロフェッショナル~仕事の流儀~



どん底から光を指す食品経営者、

”目利き”で生き抜く経営者、


福島氏はいつもリュックサック1つ。

徒歩で通う、近所との会話、朝一番の握手。

中規模のスーパーで都内に四店舗。

歩いて直に見てきた食材。

農薬を使わず、健康肥料を使って育てた野菜。

顔が見えるスーパー。


売れそう、ではなく、
役に立つか、で考える。

福島氏が考えるビジネスとは??

提携して10年以上立つ青森へ。
形の悪い大根は農薬も使わないもので
切り干し大根化することで巨大な付加価値をつける。

経営者自ら顔を出して、農家に訴えかける。
パートナーとして独自のスタンスを貫く。
自分が得る利益をオープンに。
Win-Winの関係である。

オープンスタンス
福島氏はトレジャーハンターと呼ばれる、

まず匂いを嗅ぎ、見分ける。
味は誤魔化せても、匂いは誤魔化せないのだ。

また、主婦に吟味してもらい、商品にするかどうか判断。
だがいいものは、いい。
その覚悟があって商品にできるものである。
例え、福島産で風評被害がある中であっても。


みかん農家にて
通常の二割も農薬を抑えて必死に作った商品。
商品を見るポイントとはなんだろうか??

品質・価格・安全性
これらは大事な要素であるが
なんといってももう1つ欠かせないものがある。

「良い人柄」

いい品は、いい人柄作り出す。

良い人柄こそ、良い商品を生む。
最高のスパイスである。

福島氏の日常は不思議な日常がある。
10分間の逆立ち・体操、
そして、夫婦で神社にお参り。
神社でするのは「お礼」
お願いするのではなく、感謝だ。


昭和26年に生まれ、
貧しい少年時代を過ごした。
実家で始まった雑貨屋さんを大きくすることが
福島氏の大きな野望であった。
そして、銀行からお金を借りて二号店をオープン。
必死に汗をかいたが売上が伸びずにいた。
お客様が怖かった時代があった。

ほうれん草の苦い記憶。
余ったほうれん草をタダ同然で分けてもらい、
大きく儲けた時に農家から言われた言葉。

「うまく儲けたな。」

心が揺るいだ、叩かれた。
他にもお米が新米と思いきやブレンド米になっていたりと
お客様の期待に応えられていないスーパーがあった。

人に喜ばれる仕事がしたい
人に喜ばれて嬉しくない人はいないだろう。
そこでお米の農家と直接契約を結びに・・・
自分の目で判断したからこそ
店頭で自信をもって勧められるのだ。
産直の未知に光が射した瞬間である。

福島氏は生産者とお客様を繋ぐ大事な縁者。


しかしながら原発以降、
メディアから流れる影響は売り場にじわじわと影響が出てくる。
信頼と安全とプライドが揺れる。
安全な場所であるものの風評被害は出る。
ホントの震災の影響が出るのは8月からであった。

お客さんの信用を得るにはどうすればいいのだろうか、
去年のお米が売れている事実から今年への不信感が感じられる。

そして、稲穂から放射能の検出。
ルートを変える必要があるのか
東北のお米以外から仕入れられるのだが
それでは余計に風評被害を広めることになる。

目利きの覚悟として
良い物は良いと勧めることだ。

そして、三重チェックにより、
福島のお米を売っていくことに決めた。
信用との戦いである。

目利きとしての集大成であるかのような
新米のお米売り、

一番その人がいつもどう売っているか?
信頼というのは継続していれば、
ちょっとやそっとでは崩れるものではない。
自分がいつも自信を持って出してきたものなのだから。
自分がゆずれないものとは?

それを最後まで持ち続けられる強さが素晴らしい。
僕自身はまだまだ弱い。
だがもっと強くなれると感じた。


プロフェッショナルとは

「コツコツと続けられる根気力の持ち主」

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