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2010/03/04

「さまよう刃」 東野圭吾

もし自分が子供がいたとして、

その子供が殺されたとしたならば

どうするのか?


そう考えてしまう。


殺した犯人を許せないだろうか?

許せないとしたらどうするのか?

そんな葛藤が沸き起こる。


特に「少年法」というテーマに元の作品であるからこそ

この葛藤は膨れ上がるのだ。

「刑」というものは何のためにあるのか


悪いことをしたら駄目です。

はい、そうですね!


という風に簡単に済む世の中ではないのだ。


法律があるのは正しい、法治国家として。

少年法は子供を守るためにあるのか?

罪を軽くするためにあるのか?

子供と大人ってなんだろうか?

何が正しいのだろうか?


この作品を読んでいて、そんなことばかりが
頭の中をグルグルと駆け巡る。

3、4時間ぐらい通して読みふけてしまったが

何か答えは結局分からない。

自分で判断するしかないのだろう。

そんな中で一つ見つけた大事なことは


人の生きる権利を奪う権利って誰にもないってこと。

人は幸せになるために生きているのだから。

さまよう刃 (角川文庫)/東野 圭吾

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