その子供が殺されたとしたならば
どうするのか?
そう考えてしまう。
殺した犯人を許せないだろうか?
許せないとしたらどうするのか?
そんな葛藤が沸き起こる。
特に「少年法」というテーマに元の作品であるからこそ
この葛藤は膨れ上がるのだ。
「刑」というものは何のためにあるのか
悪いことをしたら駄目です。
はい、そうですね!
という風に簡単に済む世の中ではないのだ。
法律があるのは正しい、法治国家として。
少年法は子供を守るためにあるのか?
罪を軽くするためにあるのか?
子供と大人ってなんだろうか?
何が正しいのだろうか?
この作品を読んでいて、そんなことばかりが
頭の中をグルグルと駆け巡る。
3、4時間ぐらい通して読みふけてしまったが
何か答えは結局分からない。
自分で判断するしかないのだろう。
そんな中で一つ見つけた大事なことは
人の生きる権利を奪う権利って誰にもないってこと。
人は幸せになるために生きているのだから。
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