日本で携帯小説以前流行っていたことは皆さん覚えているだろうか?
あの小さな画面に生み出された物語は日本の多くの人を動かした時期があった。
3年前にはNYTimesのThumbs Race as Japan’s Best Sellers Go Cellularで
紹介される程の注目ぶりだったが、ここのところそういった話を耳にすることが少なくなった。
今よく考えると高機能な日本のガラパゴス携帯であるからこそ普及したのではないかと・・・
そんな日本の携帯小説のコンセプトを元に作られたWebサービスが
「Movellas」
開発者であるデンマーク出身のJoram Felbert氏は2010年の3月に
テキストの書きこむためのプラットフォームをローンチしていたのだ。
彼は教育をより有意義なものに発展させる想いがあったことから
すぐに25の学校のパートナーを見つけたのだがその頃は
銀行の援助がなしだったために書いたストーリーを送信するのが高かったり、
読者をたくさん増やすことが難しかった。
そこでSMSで普及させることを止める代わりに、
誰でも電子書籍を作ったり、普及したりできるような
プラットフォームに変更した。
それから昨年の12月にローンチしてから1000以上のショートストーリーが
Movellasのサイトから発行されているのだ。
統計上、思春期の女性が歌手のJustin Biebarをフィクションにして、
物語を書くのが最も多いとか・・・
物語を書くのが最も多いとか・・・
Felbert氏はこう語る、
たくさんの女性たちが作家になることを夢見ている。よって
どのようにスキルを見せたらいいか挑戦するための最初のステップとしてこのサービスがある。
まさに日本の携帯小説と同様なコンセプトと言っていいだろう。
以前の日本の携帯小説とどう違うのかというと「シェアの仕方」と「電子書籍」であるだろう。
もっぱらSNSが普及している今だからこそ評価の幅が世界に広がっていくに違いない。
ある作家を気に入れば「fan」になることができ、
新しい作品がアップロードされるとその情報をすぐに手に入れることができる。
また、スマートフォンなどの電子書籍を気軽に読めるデバイスが普及していることも大きい。
開発者がデンマーク出身ということで
母国語がデンマーク語であるので当然デンマーク語で書かれているものが多い。
今では英語版も提供し、他国に向けて非常に意欲的である。
母国語がデンマーク語であるので当然デンマーク語で書かれているものが多い。
今では英語版も提供し、他国に向けて非常に意欲的である。
他にも同様なプラットフォームはあるのだが、
Figment,Protagonize, WeBook、そして WritersCafeなどのサービスである。
そんな中で思春期の子供から大変人気があるのが「Movellas」だ。
果たして収益はどのように得るのだろうか??
LiveJournalのような自己陶酔型のサービスか、Webookのような広告に特化したサービスか・・・
答えはどれもノーだ。
利益は最も成功した作家の活躍によるものという潜在的なもので空想のようなものだ。
ちなみに広告は別のオプションで一応ある。
このサービスを利用するのはベストセラー作家になるのを本気に望んでいる人たちと思われる。
「Movellas」はそんな彼らを本気で応援しているということだ。
ユーザーは自分と同じような年代の子によって書かれた物語を読み、
そんな年代が集まっているコミュニティが好きなのである。
Felbert氏はこう語り、
この業界で成功するためには若い作家を惹きつけるか否かだということを示している。
私は日本の過去の現象を考えると可能性がある市場だと思う。
無名の女性作家が一躍ベストセラーとなり、そのサイトが発展する事例がある。
しかも、英語で対応できることから思春期をターゲットとしても
日本よりも圧倒的に規模が大きいからである。
日本が再び進出するには想像以上に言語の壁は厚い。
がしかし、その壁を日本が崩せたなら日本の独壇場になりえた市場。
経験豊富な日本であるからこそ、思春期の女性を楽しませる「ノウハウ」を活かせるのではないだろうか。
電子書籍端末がますます普及している中今一度注目の業界だ。
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